のり子先生、今日はどえらい荷物ですね?
何かイベントでもあるんですか?
今日は練習でソプラノとアルトとテナーを使うんですよ。
3本はさすがにきついです。。
ソプラノトアルトトテナー、ですか。
・・・なんですかそれは、三本?え?
サックスにはたくさん種類があって、その中のソプラノサックスとアルトサックスとテナーサックスです。
合唱の音域と似たようなものですね。
あー、サックスの種類のことでしたか。。。
そういえば中学校でアルトリコーダーってあったような。
それと同じです!
サックスは基本的に4種類のソプラノ・アルト・テナー・バリトンで4重奏や、吹奏楽をすることが多くて、ジャズでも使うのは主にこの4種類ですね。
サックスだけじゃなくて、他の管楽器にも、クラリネットはE♭クラリネット・B♭クラリネット・アルトクラリネット・バスクラリネットなどがあったり、トロンボーンにはテナートロンボーン・バストロンボーンがあったり、それぞれ種類がありますよ。
なるほどー。
クラリネットについてるこの、”E♭”や”B♭”っていうのは?
エス(E♭)クラリネット、ベー(B♭)クラリネットと呼ばれるもので、エスクラリネットの方が小さくて音が高くて、ドを吹いたらミ♭が鳴って、ベークラリネットはドを吹いたらシ♭が鳴ります。
サックスで言うソプラニーノとソプラノみたいなものでしょうか。
ドを吹いたらミ♭・・・?
ドなのにミ♭・・・?
ドういうことでしょう・・・?
管楽器は移調楽器が多くて、それぞれの楽器の譜面にはドが書いてあっても、鳴らすとミ♭であったりシ♭であったりファだったりします。
初めは混乱しますけどね(^^;)
えええ、いったい何のために・・・?
鍵盤楽器奏者からしたらかなり疑問ですね。。。
結局は楽器の長さが関係しているのですが、、
簡単に言うと長いと低い、短いと高いという事ですが、それぞれの楽器に合わせてドレミ~を設定しているので、譜面もそれぞれのドレミ~の譜面になっているんですね。
だから、オーケストラや吹奏楽のスコア(総譜)はそれぞれのドレミのまま書いてあるので、それがちゃんと頭でピアノのドレミに変換できないといけなくて、それはそれは大変です。
ちなみに、サックスの譜面をそのままピアニストに渡して弾いてもらうとトンチンカンな事になるので、必ずピアノに書き換えたものにしないといけないです。
まぁ、販売されている楽譜はサックスとピアノを、ちゃんとそれぞれの調に書き換えてあるものばかりですが。。
あー、そういえばアルトサックスも、ドを吹いたら下のミ♭が鳴ってたような・・・あれは要するにE♭管というやつですか?
正にそれです!
ふうむ。。。
ところで、サックスの種類によって、音色は変わるんですか?
ほらあのなんやろ、アルトサックスでメロディを演奏する場合ってすごい多いと思うんですけど、その反対に「テナーサックスの音がむっちゃ好き」って言うてる人の気持ちがよくわからなくて(?)。
サックスの種類によって音色は変わりますよ!
アルトとテナーが一番多いですが、確かにアルトよりテナーの方が太くて渋い音だなと思います。
アルトは低い女性の声に近くて、テナーは男性の声に近いですね。
アルトの上のソプラノ以上になってくると、よりチャルメラ化していくと言う・・・。
逆にバリトンはごっつくて迫力ある低音が出て、これも格好良いですよ。
へええ、やっぱり音域だけじゃなくて音色もはっきり変わるんですね。
ちなみに、一番低いものとなるとどこまで出るんです?
一番低いサックスは、コントラバスサックスと言って、バリトンサックスの下のバスサックスのさらに下の音域が出ます。
コントラバスサックスは私の身長(152センチ)では届かないぐらい大きいのですが、それをコンパクトにまとめたチューバックスも開発されたんですよ!
私が事務局長をしている、関西サクソフォンフェスティバルで、コントラバスサックス(大阪音楽大学のもの)と、なんとチューバックス(個人でお持ちのもの)が2台も揃ったことがあるんです。
音域的に言うと、全部サックスを揃えると、ほぼピアノをカバーできるのではないかと思います。
な、なるほど。。。
(すごい、何気なく所属組織の宣伝を兼ねている・・・!)
因みに、高音域のソプラニーノサックスと、その上の、開発されたソプリロサックスも登場してたんですよ!
是非そのサックスを見に、フェスティバルにご参加ください!笑
え、ええと、次回をお楽しみに!(?)